Ubuntu18.04インストール直後に実施すべきオススメの設定
Ubuntu18.04を初めて使う人にとっては、インストール後に何をしておくと良いのか分からないと思います。
そこで、インストール直後に実施すべき最低限の設定や覚える事を載せます。宜しければ参考にしてみて下さい。
3: アンチウイルスアプリ『 ClamTk 』のインストール
【ソフトウェアアップデートの実行】
デスクトップ画面が表示されてから少し時間が経つと、ソフトウェアアップデートの通知ウィンドウが出現すると思います。
セキュリティパッチやらOSの改善等、重要なアップデート内容ですので、まずは『 今すぐインストールする 』ボタンをクリックしてアップデートを完了させて下さい。場合によっては再起動を求められますので、完了したらすぐに再起動をしましょう。
【ファイアーウォール『 gufw 』のインストール】
インターネットを使う際の最低限のセキュリティとして、ファイアーウォールは必須です。
実はUbuntu18.04では、OSインストールの際のパッケージにセキュリティアプリ等は含まれておりません。よって、手動で準備する必要があります。
ここでは定番の無料アプリである『 Firewall Configuration 』(以下 gufw)をインストールします。画面左側のDock内より、『 Ubuntuソフトウェア 』を起動して下さい。
有名なアプリの多くは『 Ubuntuソフトウェア 』よりインストールが可能です。
早速 gufw を表示しましょう。ウィンドウ右上の虫眼鏡をクリックし、『 gufw 』と入力して下さい。候補が出てきます。
アプリのエリアをクリックすると、アプリの詳細とインストールボタンが表示されますので、それを押してインストールして下さい。
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インストールが完了したら、そのまま起動ボタンを押してアプリを開きましょう。途中、パスワードを聞かれますので、ログイン時に使用しているパスワードを入力します。
※上の写真の通り、Ubuntuソフトウェアに登録されているアプリについては、再度検索する事でアプリの削除も行なえます。不要になったらここでアンインストールして下さい。
ファイアーウォール設定画面ですが、変更するのは『 Status: 』の項目だけです。下の写真の様に、これをオンにして下さい。以上でファイアーウォールの設定は完了ですので。
【アンチウイルスアプリ『 ClamTk 』のインストール】
次は、アンチウイルスアプリである『 ClamTk 』をインストールします。gufw の時と同様、Ubuntuソフトウェアより『 clamtk 』と検索し、ClamTkをインストールして下さい。
起動ボタンを押してパスワードを入力し、ClamTkを開きます。
基本的に自動でセキュリティアップデートは実施してくれるので、スケジュールの等の設定は不要です。
ファイルのウイルススキャンについては解析エリアが該当するのですが、デフォルトではフォルダ丸ごとスキャンが出来ないので、設定エリアの『 設定 』をダブルクリックし、下記の様にチェックをいれて下さい。
『 ディレクトリを再帰的にスキャンする 』のチェックを入れる事で、指定したフォルダ全体のウイルススキャンを実施出来ます。
以上で導入は終わりです。
【Dockエリアの不要なアプリアイコンの消去】
この作業は任意ですが、最初からDockに登録されている『 amazon 』や『 ThunderBird 』アプリは使わない人も多いかと思います。なので、これらの登録を解除しましょう。
※アプリ自体をアンインストールする訳では無いので、もし起動させたい場合はアプリ検索より開いて下さい。
登録解除ですが、非常に簡単。Dockに入っているうちで解除したいアプリを右クリックし、『 お気に入りから削除 』を選択するだけです。
以上です。
【設定アプリをDockエリアへ登録】
これも任意ですが、良く起動するアプリをDockに登録したい場合の方法です。
『 設定 』アプリは使う頻度も多いので、これを登録してみましょう。画面一番右上のシステムメニューより、設定アプリボタンをクリックし、設定画面を開きます。
開いたら、Dockに表示されている設定アプリアイコンを右クリックし、『 お気に入りに追加 』を押して下さい。以後、Dockに登録されます。以上です。
【ターミナル起動のショートカット】
頻繁に使用するターミナルですが、アプリ検索より『 端末 』をクリックして起動させる他に、Ctrl + Alt + Enterキーの同時押しでも同様に起動するので覚えておいて下さい。
ただし、その場合の初期フォルダ位置は『 ホーム 』フォルダです。要は、Dock内の『 フォルダ 』アイコンをクリックした際の、一番上の『 ホーム 』内の事です。
一例ですが、もしダウンロードフォルダ位置からターミナルを始動したい場合は、希望のフォルダ内で右クリックし、『 端末で開く 』を選択して下さい。
ターミナルの初期フォルダがダウンロードフォルダになります。
【各フォルダの日本語名を英語名に変更】
基本的にUbuntuも英語圏が元になっているので、やはりメインフォルダ(ダウンロードやドキュメント)等は英語表記であった方が都合が良いです。よって、メインフォルダの名称を英語に変換します。
ターミナルを起動して、
$ env LANGUAGE=C LC_MESSAGES=C xdg-user-dirs-gtk-update
と入力して下さい。下記のフォルダ名称変更画面が表示されますので、右下の『 Update Names 』ボタンをクリックします。
ただし、この時点では反映されませんので、一旦ログアウトします。システムメニューより、ユーザー名を開いてログアウトして下さい。
再度ログインすると、今度は「英語から日本語に戻しますか?」というウィンドウが出ますので、『 次回から表示しない 』にチェックを入れ、今度は左下の『 古い名前のままにする(K) 』ボタンを押して下さい。
これで完了です。フォルダを開くと、ホームとゴミ箱や他の場所以外のフォルダ名が英語になっていると思います。
※この変更は、各フォルダが空の状態で行なって下さい。例えば、『 ダウンロード 』のフォルダ名のままの状態で何かしらファイルを保管しておいた場合、いざ『 Downloads 』のフォルダ名に変更した際、お互いのフォルダがダブったりして挙動がおかしくなる恐れがあります。それにより、保管したファイルも消えてしまう可能性があるので注意して下さい。
【サスペンドボタンの追加】
シャットダウンや再起動、画面ロック等の実行は画面右上のシステムメニューより可能ですが、デフォルトではサスペンド(スリープ)ボタンは存在しません。電源ボタン上でAltキーを押しっぱなしにする事で、サスペンドボタンに変化します。
このサスペンドボタンを個別に表示させておくと分かりやすいので、『 Gnome-Tweaks 』 及び拡張機能をインストールする事で作成します。ターミナルを開いて、
$ sudo apt install gnome-tweaks
と入力し、『 Gnome-Tweaks 』アプリをまずインストールして下さい。続けて、
$ sudo apt install -y gnome-shell-extension-suspend-button
と入力して、拡張機能のパッケージをインストールした後、アプリ検索より『 Tweaks 』を起動します。
左側の『 拡張機能 』タブを選択し、『 Suspend button 』の項目右のボタンをクリックしてオンにします。
※もし拡張機能をインストールしたのに『 Suspend button 』の項目が存在しない場合は、少々面倒ですが、一度再起動してから再度確認してみて下さい。今度は反映されていると思います。
改めてシステムメニューを開いてみて下さい。新たにSuspendボタンが個別に表示されていればOKです。
【Super(Windows)キー関連のショートカット】
Dockに登録したアプリも、ショートカットで起動する事が出来ます。手始めに、Super + Qキーを同時押しして下さい。Dockに登録している各アプリに番号が表示されます。
これが各アプリのショートカット番号です。Super + 各番号キーを同時押しする事で、該当のアプリを起動出来ます。
【終わりに】
まずは必要最低限のアプリの導入と、基本的なショートカットを紹介しました。
特に重要なのは、セキュリティ関連のアプリのインストールと、メインフォルダ等を英語名にする事です。必ず実施しておいて下さい。
操作自体は非常に簡単ですが、なるべくいろんなやり方を経験してもらう為に実施項目を工夫してみました。ショートカットやターミナルを使いこなす事でさらに面白さが高まりますので、ぜひ色々と応用してみて下さい。