ランチャーに自動登録されないアプリを手動で登録する方法

前回、『 tar.gz 』パッケージタイプのアプリのインストールを行ないました。

magidropack.hatenablog.com

 

 

今度はランチャーに登録してアプリ検索から簡単に起動出来る様にしてみましょう。

一例として、前回と同じく『 IntelliJ IDEA Community 』のIDEを元に実装してみます。

 

1: ランチャーに登録する為のアイコン等の確認

2: ランチャー登録のテキストファイルの作成

 


【ランチャーに登録する為のアイコン等の確認】

まずは、すでにインストールした『 IntelliJ IDEA Community 』の格納フォルダに移動してみましょう。

 

/opt/idea-IC-182.****.**

 

と進み、さらに bin フォルダ内に移動して下さい。

f:id:Magidropack:20181109111931p:plain

 

この中に『 idea.png 』の画像がありますが、これがアイコンです。大半の『 tar.gz 』パッケージにはこの様な、ランチャー登録用のアイコン画像があると思います。これを用いてランチャー登録用のファイルを作成しましょう。 

 

 


【ランチャー登録のテキストファイルの作成】

ではランチャー登録のテキストファイルを作成します。

 

ランチャー登録ファイルの保管場所はデフォルトで、

 

~/.local/share/applications/

 

上記『 applications 』フォルダに格納されています。しかし、ホームフォルダから探っていこうとしても、『 .local 』フォルダが見付かりません。

f:id:Magidropack:20181109114809p:plain

 

実はファイルやフォルダ名の先頭に『 . 』が付くものは、通常だと非表示扱いになっています。これを表示するには、Ctrl + Hキーを同時押しします。

f:id:Magidropack:20181109120040p:plain

 

非表示のフォルダやファイルも全て表示されると思いますので、ここから『 .local 』フォルダに入り、

/.local/share/applications/

フォルダまで進んで下さい。

※隠しファイルを非表示にし直す場合は、再度Ctrl + Hキーを同時押しします。

f:id:Magidropack:20181109120143p:plain

 

desktop 拡張子のファイルがいくつか入っていますが、これがランチャー登録用のファイルです。 ここに新規で IntelliJ IDEA Community のファイルを作成しましょう。右クリックにて、『 端末で開く(E) 』を選択し、ターミナルを起動して下さい。

 

applications フォルダからのスタートとなりますので、

$ touch jetbrains-idea.desktop

と入力して下さい。

『 touch 』コマンドは、空のテキストファイルを新規で作成するコマンドです。処理が終わると、applications フォルダ内に『 jetbrains-idea.desktop 』ファイルが作成されると思います。

 

ではこれを編集します。ダブルクリックにてファイルを開き、下記内容を入力して下さい。

[Desktop Entry]
Version=2018.2.5
Type=Application
Name=IntelliJ IDEA
Icon=/opt/idea-IC-182.****.**/binidea.png
Exec="/opt/idea-IC-182.****.**/bin/idea.sh" %f
Comment=The Drive to Desktop
Categories=Development;IDE;
Terminal=false
StartupWMClass=jetbrains-idea

特に重要となるのは、

・Icon(アイコン画像)

・Exec(起動ファイル)

これらのアドレスです。一字一句正確に入力していって下さい。また、他の項目もとりあえずは上記の様に入力しましょう。完成形は下記の様になります。

f:id:Magidropack:20181109123836p:plain

 

入力が終わったら保存して、アプリ検索を行なってみて下さい。ランチャー内に『 IDEA 』のアイコン画像が追加されており、クリックする事で実際に起動する事が出来る様になったと思います。

f:id:Magidropack:20181109124138p:plain

 

以上です。