Ubuntu18.04にてJet Brains社提供のRustコーディング環境を導入する方法

Ubuntu18.04にてRustをインストールする方法を説明します。

 

とは言っても、Rustを使える様にする手順は非常に簡単で、コマンド1つ(正式には2つ)で完了です。よって、Rustのインストールと共に、コーディング環境(エディター)も揃えたいと思います。

 

今ではRustに対応しているエディターも多く有り、有名な『 Atom 』や『 Visual Studio Code 』でもRustに対応しています。

しかし、やはりJet Brains社のエディターは非常に優秀です。そして現在では、Rust用のエディター開発が行なわれており、2018/12/13時点で無料で導入出来るという嬉しいニュースを知りました。今回は早速、Jet Brains社のRustエディターを導入してみましょう。

 

1: Rustのインストール

2: IntelliJ IDEA Community Editionのインストール

3: IntelliJ Rustの導入

 

 


【Rustのインストール】

ではまず、Rustのシステムをインストールします。Ubuntu18.04では、コマンド1つでインストールが可能です。

$ curl https://sh.rustup.rs -sSf | sh

 

これだけです。

 

f:id:Magidropack:20181213111419p:plain

※上記エラーが出た場合は、『 curl 』自体がインストールされていないとの事なので、指示通り、

$ sudo apt install curl

と打って curl を事前にインストールしておいて下さい。

 

話を元に戻します。

f:id:Magidropack:20181213112014p:plain

 

上記の様に途中でインストール方法を聞かれますので、1 と打ってエンターキーを押して下さい。インストールが始まります。

f:id:Magidropack:20181213114145p:plain

 

「 Rust is installed now. Great! 」と出れば完了です。

 

次に、Rust の各コマンドを仕える様にする為、

$ source ~/.cargo/env

にて設定して下さい。この後に、インストールされているかバージョンを確認してみましょう。

$ rustc --version

これにて 「 rustc 1.31.0 ... 」が表示されればOKです。

 

では試しにプロジェクトを作って起動してみましょう。ホームフォルダ内にて、

$ cargo new --bin rust_sample

と入力して下さい。コマンドの意味ですが、

 

cargo :   Rustでのコマンドの1つ

new :   新たにプロジェクトを作る

--bin :   プロジェクトの種類

rust_sample :   プロジェクト名

 

です。実行すると、ホームフォルダに『 rust_sample 』フォルダが新たに作成されますので、今度はその rust_sample フォルダ内に移動して、下記コマンドを実行します。 

$ cd rust_sample
$ cargo run

cargo run でプロジェクトの実行となります。 

f:id:Magidropack:20181213123614p:plain


「 Hello, world! 」と表示されればプロジェクトがちゃんと生成されています。これでインストールは終了です。

 

※下記の様なエラーが出た場合は、ビルドに必要な機能が不十分である可能性があります。

could not exec the linker `cc`: No such file or ...

この場合は、下記のコマンドにて『 build-essential 』をインストールすると解決すると思います。 

$ sudo apt install build-essential

 

 


IntelliJ IDEA Community Editionのインストール】

この記事のメインであるエディターの導入ですが、現時点ではRust専用のIDEは無く、他のIDEの機能の一部として存在しています。

なので、この記事では『 IntelliJ IDEA Community 』の無料エディターを利用しましょう。下記記事を参考に、『 IntelliJ IDEA Community 』をインストールして下さい。

magidropack.hatenablog.com

 

 


IntelliJ Rustの導入】

では、コチラIntelliJ Rustのクイックスタートサイトを参考に、IntelliJ IDEAを起動しましょう。

f:id:Magidropack:20181213143459p:plain

 

スタート画面が出たら、右下の『 Configure 』より『 Setting 』を選択して下さい。各種設定画面に移動します。

f:id:Magidropack:20181213145801p:plain

 

左側にて『 Plugin 』項目を選択し、赤枠の『 Install JetBrains plugin... 』ボタンをクリックして下さい。

f:id:Magidropack:20181213150312p:plain

 

一番左上にて『 rust 』と検索ワードを入力すると、『 Rust LANGUAGES 』の候補が出てきますので、それを選択した上で右側の緑の『 Install 』ボタンをクリックします。

完了したら画面を閉じて下さい。途中でアプリの再起動を求められるので、素直に『 Restart 』ボタンを押しましょう。

f:id:Magidropack:20181213150914p:plain

 

改めてスタート画面が出たら、今度は『 Create New Project 』をクリックして下さい。

f:id:Magidropack:20181213152410p:plain

f:id:Magidropack:20181213152712p:plain

すると、左側に『 Rust 』の項目がありますのでこれを選択し、赤枠の『 Download via rustup 』をクリックして標準のライブラリを決定します。

『 Standard library 』の右の枠にパスが設定されたら画面中央下の『 Next 』ボタンを押して下さい。

次の画面でプロジェクト名と作成したい場所を指定します。

f:id:Magidropack:20181213154334p:plain

 

指定したら画面中央下の『 Finish 』ボタンにて完了して下さい。

f:id:Magidropack:20181213154615p:plain

 

無事にプロジェクトが生成され、エディター画面に変わったらOKです。発展途上ではありますが、補完機能も充実しているのでJet Brains社のエディターを好んで使っている方にとっては快適に作業出来るかと思います。

 

以上です。