Ubuntu18.04にて、半角 / 全角の切り替えをMac風に行なう方法

Ubuntu18.04のキー配置や割当てはほぼWindowsと同じです。なので、Windowsのキー配列に慣れている方はこのままでも良いかと思います。

 

ですが、Macから移行してきた方にとっては『 Command 』キーや、Macでの『 Ctrl 』キーが無い事で不便に思う方もいらっしゃるかもしれません。また、半角 / 全角の切り替えについても、Mac風の方が使いやすい(いちいち現在の入力状態を目視で確認する必要が無い)と思う人もいるでしょう。

 

よってこの記事では、Windowsパソコンの日本語キーボードに搭載されているものの、ほぼ使う事が無い『 無変換 』及び『 変換 』キーを、Macと同様に半角 / 全角の切り替えに割り当てるやり方を説明します。

※『 無変換 』及び『 変換 』キーは、中央最下段の『 スペース 』キーの両サイドにあると思います。

f:id:Magidropack:20181129160727p:plain

 

1: 各モードでの、半角 / 全角キーのコマンドの確認

2: 変換キーのコマンドの修正

3: 無変換キーのコマンドの修正

4: 終わりに

 

 


【各モードでの、半角 / 全角キーのコマンドの確認】

割り当てを変更する前に、まずは半角 / 全角キーの仕組みがどうなっているのか確認してみましょう。画面右上の入力モードをクリックし、『 ツール 』内の『 プロパティ 』を開きます。

f:id:Magidropack:20181129161910p:plain

f:id:Magidropack:20181129171337p:plain

 

Mozcのプロパティウィンドウが表示されますので、『 キー設定の選択 』項目の『 編集 』ボタンを押し、Mozcキー設定画面を出します。

f:id:Magidropack:20181130111513p:plain 

 

この画面では、各モードでの各ボタンのコマンドの確認と設定変更が出来ます。

ここで、『 Hankaku/Zenkaku 』入力キーが各モードでどの様なコマンドになっているかを確認しましょう。上記画像での【 変換前入力中 】モードでは、『 IME を無効化 』となっていますね。続いて下記項目についても同様に確認します。

【 変換中 】

f:id:Magidropack:20181130111527p:plain 

 

【 直接入力 】

f:id:Magidropack:20181130112944p:plain

 

【 入力文字なし 】

f:id:Magidropack:20181130111548p:plain

 

それぞれ『 IME を無効化(有効化) 』のコマンドが割り当てられていますが、半角/全角キーのデフォルトのコマンドを知る事で、無変換キーと変換キーのコマンドをそれぞれどう割り当てれば良いのかが予想出来ると思います。

 

 


【変換キーのコマンドの修正】

ではまず、実際に変換キーの割当てを変更してみましょう。Macでの挙動を再現するには、『変換キーを押すと常に日本語入力モードになる 』とすれば良いので、各モードでの『 Henkan 』の入力キーを探し出し、全て『 IME を有効化 』にしましょう。

f:id:Magidropack:20181130113328p:plain

 

【 変換入力中 】モードのコマンド欄をダブルクリックするとモードの選択が可能になりますので、『 変換 』 → 『 IME を有効化 』に変更して下さい。同様に、下記モードのコマンドも変更します。

 

【 変換中 】

『 次候補を選択 』 → 『 IME を有効化 』

 

【 直接入力 】

『 再変換 』 → 『 IME を有効化 』

 

【 入力文字なし 】

『 再変換 』 → 『 IME を有効化 』

 

これで一旦保存し、何かしらのテキスト入力モードにて変換キーを押してみて下さい。半角英数字モードから日本語入力モードに切り替わり、再度押しても日本語入力モードのままになると思います。

 

 


【無変換キーのコマンドの修正】

次に、無変換キーの割当てを変更してみましょう。こちらは、『 無変換キーを押すと常に半角英数字モードになる 』とすれば良いので、各モードでの『 Muhenkan 』の入力キーを探し出し、全て『 IME を無効化 』にしましょう。

 

【 変換入力中 】

『 ひらがな・カタカナを切替 』 → 『 IME を無効化 』

 

【 変換中 】

『ひらがな・カタカナを切替 』 → 『 IME を無効化 』

 

【 入力文字なし 】

『 次のかな文字種に入力切替 』 → 『 IME を無効化 』

 

※【 直接入力 】モードでは、『 Muhenkan 』の入力キーの項目はデフォルトだと存在していません。

 

変更が完了したら保存し、日本語入力モードの状態から無変換キーを押してみて下さい。常に半角英数字モードに切り替わると思います。 

 

 


【終わりに】

Macと違い、Ubuntu18.04では何かしらテキスト入力の状態になっていないと、入力モードの切り替えは出来ないシステムになっています。よって、どんな時でも常に入力モードの切り替えが出来る訳では無いので注意して下さい。

多少不便さが残ってしまいますが、これで一応Macとほぼ同じ要領で作業が出来ると思いますので参考にしてみて下さい。

 

以上です。